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「松田真人ピアノソロライブ2023」に向けて!(5)「Interlude」

 第5回目に取り上げる曲は、ライブの1部と2部の間の10分間の休憩時間に流すBGM音楽です。今回の休憩時間に流すBGMは、所謂「環境音楽」的な内容にしました。昨年は、その時点では「Interlude」と言う曲名で、ピアノが始終メロディーを奏でるような内容(前半はジャズテイストのバラードで後半はクラシカルな内容)でしたが、今回は3つの音色を使って音数も少なく白玉(全音符)を基本とするようなゆったりとした雰囲気のサウンドになっています。

 実は当初は、数年前に自宅録音したピアノソロの曲を流そうと考えましたが、色々と試行錯誤して行く内に、1部と2部で色々なピアノ演奏を聴いて貰う事になるので、休憩時間ではピアノの演奏は止めてそれ以外の音色でリラックスして貰うのが良いのでは?と考えるようになり、今回新たに即興演奏で録音したものを使う事にしました。

 3つの音色の内訳は、1つ目はキラキラとしたパッド系の音色、2つ目は柔らかいパッド系の音色、そして3つ目はスティールドラム風の音色で、これらを基本的には明るいテイストの中でゆったりとした流れの中でアドリブで弾いた内容を録音をしました。たまに複雑な響きも聴こえて来ますが、少しはスパイスを効かせるも面白いかな?と言う気持ちからそのような演奏になりました。休憩時間が一応10分と言う事にさせて貰っているので、BGMも約10分間の演奏時間になっています。
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「松田真人ピアノソロライブ2023」に向けて!(4)「迷う」

 第4回目に取り上げる曲は、ピアノソロの曲で「迷う」と言うタイトルが付いている曲です。この「迷う」と言う曲名ですが、実は昨年ヒーリング・ミュージックの株式会社デラから発表した「静寂のピアノ」に収録している「見つめる Stare」と言う曲とほぼ同時期に作った曲で、同じ時期に作った事もあってか、左手の伴奏の弾き方や形が似ていて、それこそ「兄弟・姉妹」のような曲だと思っています。

 それでこの左手の伴奏の弾き方なんですが、少し細かく説明をさせて頂くと、実際に演奏を聴いて頂くと(弾いている指先を見て頂くと)僕の説明が分かって頂けるのでは?と思いますが、メロディーを全音符で弾くような感じになっていて、それに対して伴奏が主に中音域で弾く8分音符のアルペジオのような形になるので、まず高音域の全音符のメロディーを右手の小指でキープして鍵盤を抑えっぱなしにしながら、右手の親指と人差し指を使い、そして左手はまず最初に小指で一番低い低音を弾いて、次に左手の親指と人差し指を使って、つまりは右手と左手の親指と人差し指を交互に使うような感じで、8分音符の伴奏を弾いているのです。その他にもサスティーンペダルを使って余韻を響かせますが・・・。この両手の親指と人差し指を使う感じが、あやとりをイメージするので、僕は「あやとり奏法」と勝手に呼んでいます。

 そしてこの「あやとり奏法」の弾き方が「見つめる Stare」と「迷う」の両方に共通している事になります。音楽的には「見つめる」は長調/メジャーで「迷う」は短調/マイナーになり、中間部分は「見つめる」の穏やかでゆったりとした雰囲気に比べて、この「迷う」と言う曲は、正にこのタイトルの「迷う」と命名した理由になるような少々戸惑いを感じるような雰囲気になっています。この戸惑いを感じる理由の一つに、この曲の中間部分は拍子が7/8拍子になっていて、右手は始終8分音符の7拍子のフレーズを弾き続けるようになっていて、左手は通ろどころで変化を感じるような感じになっています。僕は昔から「万華鏡」が好きなんですが、この「迷う」の中間部分は「万華鏡」の世界をイメージして頂けると少しヒントになるかも知れません。表が裏になったり、裏が表になったりする感じですね。上下左右が分からなくなる感じも、面白いですね!

 少し話しが横に逸れましたが、音楽的にはこの中間部分の雰囲気が全く違うところにこの2曲の相違が出ているので(Aメロも違いますが)、この2曲は「兄弟・姉妹」のような曲でもありますが、同時に別々の曲としても成り立っていると思います。

「松田真人ピアノソロライブ2023」に向けて!(3)「幸せが一番!(Happy Is Number 1!)」

 第3回目に取り上げる曲は、今年に入って自宅録音で制作をした「幸せが一番!(Happy Is Number 1!)」と言うタイトルの曲です。この曲の雰囲気は、タイトルが示す通り明るく元気でリズミカルな曲で、サビには一人多重録音でコーラスも入れました。

 録音の最中からそうでしたが、実際に録音を終えてみると編成的にも結構沢山の楽器が入っているのが分かり、通常のリズム隊(ドラムス、ベース、ギター、エレピの4リズム)以外に、ストリングス・セクション、ブラス・セクション、シンセサイザー、ラテン・パーカッション、そしてメインのメロディーやアドリブを演奏しているピアノ、更には要所要所でオブリガートを吹いているトランペットと、盛り沢山な編成になっています。

 音楽的には、主要なテーマとなるAメロとサビのBメロの二つの部分から成り立っていて、それ以外にイントロやテーマを繋ぐブリッジ、エンディングから出来ています。この曲のタイトルを「幸せが一番!」と言う曲名にした理由は、曲の全体的な雰囲気が明るく元気でリズミカルな所にあるように、これは聴いて頂けると良く分かるのではないかと思います。それ位楽しい雰囲気がこの曲の全体を通して表現されているので、特にその辺を感じ取って貰えると嬉しいです!

 その他に特徴的なところは、ピアノのテーマに絡むように奏でられるトランペットだと思いますが、僕はピア二ストなので基本的にピアノで曲を作り録音をしますが、これまで作った曲に於いても必ずしもピアノがテーマを演奏していない曲が幾つかあって、その理由としては、ピアノがメロディーを奏でるようなイメージの曲であれば、そのままそれを曲に置き換えて作曲をして録音をして行きますが、そうで無い場合もあり、つまりピアノ以外の他の楽器がメロディーを奏でるような、ある意味バンド・サウンドだと思いますが、その場合にはその時に浮かんだイメージに合わせてピアノ以外の他の楽器にメロディーを奏でて貰うように作っています。その他の理由としては、いつもピアノがメロディーを弾いていると、僕自身が単純に飽きてしまうんですよね。そして自宅録音だとそれを実現出来るから実行すると言う事に繋がって行くのだと思います。因みにこの曲の場合は、ピアノがメロディーを弾いています。話しが少し横道に逸れてしまいましたが、この曲ではテーマを弾いているピアノに絡むようにトランペットの音色が随所で聴かれますが、僕が実際にトランペットを吹いている訳では無く、鍵盤にアサインしたトランペットの音色を弾いて録音をしています。

「松田真人ピアノソロライブ2023」に向けて!(2)「Interlude~喜びも悲しみも~」

 第2回目に取り上げる楽曲のエピソードは、昨年のソロライブの一部と二部の間の休憩の際にBGMとして流していた楽曲で、当時は仮タイトルで「Interlude(間奏曲)」と呼んでいましたが、今回正式に「interlude~喜びも悲しみも~」と名付けました。名付けたその理由は、曲の前半が穏やかでゆったりとした明るい雰囲気になっていて、後半のピアノソロに転じて以降が物悲しい雰囲気になっているのが「喜びも悲しみも」と命名した理由です。生きていると嬉しいことや楽しい事、そして悲しい事や辛い事など色々と経験する訳ですが、それは長い人生に於いてはどうしても避けられない事で、その両面が自分の生き方や人生に沢山の影響を与えていると思うので、このような曲名にしました。それから曲名に付いては、第一回目で後付けになりますと触れさせて貰っているように、この曲の場合も「喜びも悲しみも」と言う曲を作ろうと思ってこの曲を作った訳ではなく、あくまで音楽的なイメージが浮かんで来たタイミングで次に自宅録音に作業を移して行きこの曲を完成させたと言う事になります。

 音楽的にはこれも以前からですが、ストリングスなどのパッド系をバックに、穏やかでゆったりとしたピアノを弾いてみたいと言う気持ちがあり、これはそれを実現した楽曲になります。今回の演奏では、昨年のオケにオーボエのオブリガートを加えて更に彩りを添えています。そして前半がブラシによるドラムスやウッドベースが入る事で少しジャズテイストを感じさせるバラードになっていて、後半はピアノソロによるクラシカルな雰囲気のサウンドになっています。

「松田真人ピアノソロライブ2023」に向けて!(1)「Signpost(道標)」

 今年は10月21日(土曜日)に国分寺のGIVE HEARTSで「松田真人ピアノソロライブ2023」(詳細はカテゴリ「インフォメーション」をどうぞ!)を開催する事になり(勿論、有料配信もあります!)、今回もライブで取り上げる楽曲に付いてのエピソードに触れてみようと思いますので、どうか宜しくお願い致します。今日はその第一回目で、今年制作をしたオリジナル曲「Signpost(道標)」と言う曲に付いて書いてみようと思います。

 まず「Signpost(道標)」と言う曲名ですが、僕は作曲をするその殆どの場合、音楽的なイメージ(メロディーやリズムそしてハーモニー、或いは雰囲気的なもの)が浮かんで来ますが、それと一緒に曲名が浮かんで来る事はほぼありません。なので曲名は後付けになる場合が殆どです。この「Signpost(道標)」と言う曲名もそうで、自宅録音をしながら曲がほぼ出来上がって来た段階で、この曲は「道標」と言うイメージが思い浮かびました。「道標」と言うのは、人が迷わないように進むべき方向を教える為に道端などに立てた物と言う事になりますが、この曲の場合は、人が迷わないように道案内をすると言う感じでタイトルを付けました。勿論実際にこの曲が道案内をする訳ではありません。

 音楽的な特徴としては、ベースとギターのユニゾンの一つのコードに於ける印象的なフレーズが一番にあがって来ると思いますが、その他にもピアノのアドリブパートで、やはりベースとギターのユニゾンのこの同じフレーズが登場します。このように一つのコードでアドリブをするような曲を作ろうかな?と言うのは以前からもあって、この曲はそれを実現した曲になり、その他にはテーマとしてアルト・サックスが演奏するAメロとアルト・サックスとトロンボーンがユニゾンをするBメロがあります。キーはAマイナーでテンポはミディアムテンポ。このテーマのメロディーやハーモニーそしてリズムは、分かりやすく親しみを感じるような雰囲気のもので、全体的にもオーソドックスな雰囲気のサウンドになっていると思います。そしてやはり一番最初に触れたようにベースとギターのユニゾンのフレーズがこの曲の一番のキモになるので、このユニゾンのフレーズが聴いて下さる方の印象に残ると嬉しいですね!

プロフィール

masatomatsuda

Author:masatomatsuda
◯松田真人へのメールは
<requiemmasatomatsuda@gmail.com>へお願い致します!

◯松田真人(ピアノ、キーボード、シンセサイザー、作・編曲、プログラミング、ヴォーカル)

1956年(昭和31年)2月25日北海道小樽市に生まれる 星座 魚座 血液型 B型
1974年(昭和49年)北海道小樽市立小樽潮陵高等学校を卒業
1978年(昭和53年)国立音楽大学教育音楽学科第1類を首席で卒業
1979年(昭和54年)都立志村高等学校の音楽教師を1年で退職

 母親の薦めで、5歳7ヶ月頃よりオルガンを始め、6歳7ヶ月頃にピアノを習い始める。小学時代より流行歌に魅せられ、中学時代にはラジオから聞こえて来た洋楽を聴いたことが切っ掛けで、より一層音楽に夢中になり、高校時代にはキング・クリムゾン、エルトン・ジョン、イフ、サンタナ、チック・コリア等の影響を受け、大学時代はスクリャービン、ラフマニノフ等のクラシック音楽に傾倒する。

 国立音楽大学に入学してからは、特にクラシック音楽の作曲に没頭し、卒業後は都立志村高校の音楽教師になるが、1年で退職して因幡晃のツアーに参加、プロミュージシャンとなる。

 1985年にはバンド「パラダイムシフト」(ギター:松下誠、ベース:富倉安生、ドラムス:宮崎全弘)に参加。1992年にはバンド「パラドックス」(ギター:棚部陽一、ベース:竹田弘樹、ドラムス:菅沼孝三)に参加。

 現在までに、来生たかお、山下達郎、谷村新司、ボブ佐久間、玉置浩二、安全地帯、千住明、辛島美登里、Kinki Kids、竹内まりや、福山雅治、渡辺真知子、叶正子、村下孝蔵、因幡晃などのツアーやレコーディングに参加をする。1999年からは、自己のピアノソロライブを行い好評を博す。近年(2004年以降)は、オーケストラとの共演にもその音楽活動の幅を拡げている。現在も、スタジオワークとライブのサポートの双方の活動を精力的に展開中。
 
 2001年10月20日に自主制作で初のピアノソロアルバム(1stアルバム)「心ときめいて」(自主制作/ライブ盤)を発表。2003年02月23日にはクラシックの楽曲を収めたピアノソロアルバム(2ndアルバム)「Story of Romantic Melodies」(自主制作/ライブ盤)を発表。2005年09月18日には3rdアルバム「Requiem」(自主制作/スタジオ録音盤)を発表。2007年09月13日には4thアルバム「あたたかな時間」(自主制作/スタジオ録音盤)を発表。

 2014年の秋から「Paradigm Shift(パラダイムシフト)」の活動に再び参加。

 2018年04月27日に株式会社DELLA(デラ)よりCD「眠りのジャズ / 松田真人」を発表。06月25日付でオリコンの業界紙「コンフィデンス」のアルバムチャート82位に入る。2019年03月29日には株式会社DELLA(デラ)より第二弾のCD「夜カフェ〜ジャズ・ピアノ」を発表。

 2018年6月よりシンガー・ソング・ライター小田純平さんのサポートに参加。2022年1月末にサポートから外れる。

 2022年石川さゆりさんの50周年記念リサイタル(NHKホール、大阪フェスティバルホール)のピアノ伴奏等に参加。

 2022年10月25日に株式会社DELLA(デラ)より第三弾のCD「静寂のピアノ」を発表。

 2023年7月15日に「Youtube」の有料配信として、 松田真人がこれまで自宅録音で制作し、自身でミックス&マスタリングを施した音源を「松田真人(Masato Matsuda)/Standards(スタンダーズ)」と言うタイトル名で配信。第一回目は、主にピアノ・トリオを中心としたジャズ・テイストのスタンダード・ナンバーのカバー曲全10曲。

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