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仕事(スタジオの録音)

 今日は、若草恵さんのアレンジで、香西かおりさんの録音が1曲ありました。編成は、ドラムに長谷部徹君、ベースに長岡道夫さん、フォーク・ギターに安田裕美さん、エレキ・ギターに角田順さん、ラテン・パーカッションに浜口茂外也さん、ピアノに松田真人、そしてマニュピュレーターに丸尾稔君です。僕は録音開始時間の30分位前にはスタジオに到着しましたが、他のミュージシャンの皆さんは既に到着済みで準備万端。僕は早速ピアノのブースに入り譜面台の上に置かれている譜面を確認します。するとイントロやAメロ、更にはブリッジ等、書き譜が色々と記されています。

 曲名は「心の翳(かげ)」と言う、テンポが74のキーがFマイナーの曲。特にイントロの書き譜は、左手が8分音符のアルペジオで右手は歌うようなメロディが書かれていますが、2カ所で、細かくて速い駆け上がりや駆け下りるようなフレーズが書かれています。このようなフレーズだと指使いを考えなければ、上手く対応が出来ません。早速、その辺のところを考えます。そんなところに若草さんが来て下さり、ピアノの雰囲気に付いてアドバイスがありました。

 そして最初の音合わせが終り、次に香西さんに仮歌を歌って頂くと、若草さんから「(済みませんが)一音上のキーで1コーラス、やらせて下さい」と声が掛かり、つまり今、目の前に置かれている譜面のキーはFマイナーですから、それに対して一音上のキーだとGマイナーです。僕も内心で「これは大変だ!」と、そして少しでも早く対応出来るように気合いを入れて弾きますが、流石にイントロ等の細かく書かれてい音符を全て正確に弾くのは、すぐには対応出来ません。

 そして更に「今度は、半音上のキーでやらせて下さい」と声が掛かり、これは香西さんが一番歌いやすいキーを最後の最後で詰めて行き、本番の録音に臨みましょうと言う事のようです。このように録音の現場で、最終的なキーの変更がある事は年に一二度、これまでにもありました。そして香西さんに歌って頂きながら、GマイナーとF♯マイナーの二つのキーでやってみて、この直後に僕は、半音上のF♯マイナーのキーの方が、少しでも早く対応が出来そうな感触でしたが、結局一音上のGマイナーのキーに決定。流石にこればかりは仕方がありません。

 いよいよ始まる本番録音に際しても、精一杯集中をして演奏に臨みましたが、やはり上手く弾けていない箇所が色々と出て来たので、僕だけ居残りをして部分的な演奏のやり直しをやらせて頂く事にしました。兎に角、Gマイナーのキーに感覚的にも慣れる事が大事なので、一番難しいと思われる書き譜のあるイントロは、最後にやらせて頂く事にして、まずは歌中のバッキング等からやり直しを行いました。そして最後にイントロにトライをして、二度、三度位トライをさせて頂き、ちょっと時間(2、30分位)は掛かりましたが、何とか無事に終了。ピアノの録音の後は、部分的にトイ・ピアノのシンセの音色で、イントロやブリッジをダビングして、今日の録音を無事に終える事が出来ました。

 キーの変更が出た際には「これはちょっと大変だな」と思いましたが、今日も無事に終える事が出来て、安堵をしています。香西さんの力強い歌声にも感化されて、気持ち良くピアノを弾く事が出来たようにも思います。そうそう演奏を無事に終えてスタジオのロビーに出ると、今リズム隊で録音をしたオケにダビングをする予定のリーダーの杉野裕さん他、ストリングスの皆さんが控えていました。そしてキーの変更が出た事で、ストリングスで使う譜面の書き直しを関係者の方が始めているところでした。色々と御苦労様です!
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プロフィール

masatomatsuda

Author:masatomatsuda
◯松田真人へのメールは
<requiemmasatomatsuda@gmail.com>へお願い致します!

◯松田真人(ピアノ、キーボード、シンセサイザー、作・編曲、プログラミング、ヴォーカル)

1956年(昭和31年)2月25日北海道小樽市に生まれる 星座 魚座 血液型 B型
1974年(昭和49年)北海道小樽市立小樽潮陵高等学校を卒業
1978年(昭和53年)国立音楽大学教育音楽学科第1類を首席で卒業
1979年(昭和54年)都立志村高等学校の音楽教師を1年で退職

 母親の薦めで、5歳7ヶ月頃よりオルガンを始め、6歳7ヶ月頃にピアノを習い始める。小学時代より流行歌に魅せられ、中学時代にはラジオから聞こえて来た洋楽を聴いたことが切っ掛けで、より一層音楽に夢中になり、高校時代にはキング・クリムゾン、エルトン・ジョン、イフ、サンタナ、チック・コリア等の影響を受け、大学時代はスクリャービン、ラフマニノフ等のクラシック音楽に傾倒する。

 国立音楽大学に入学してからは、特にクラシック音楽の作曲に没頭し、卒業後は都立志村高校の音楽教師になるが、1年で退職して因幡晃のツアーに参加、プロミュージシャンとなる。

 1985年にはバンド「パラダイムシフト」(ギター:松下誠、ベース:富倉安生、ドラムス:宮崎全弘)に参加。1992年にはバンド「パラドックス」(ギター:棚部陽一、ベース:竹田弘樹、ドラムス:菅沼孝三)に参加。

 現在までに、来生たかお、山下達郎、谷村新司、ボブ佐久間、玉置浩二、安全地帯、千住明、辛島美登里、Kinki Kids、竹内まりや、福山雅治、渡辺真知子、叶正子、村下孝蔵、因幡晃などのツアーやレコーディングに参加をする。1999年からは、自己のピアノソロライブを行い好評を博す。近年(2004年以降)は、オーケストラとの共演にもその音楽活動の幅を拡げている。現在も、スタジオワークとライブのサポートの双方の活動を精力的に展開中。
 
 2001年10月20日に自主制作で初のピアノソロアルバム(1stアルバム)「心ときめいて」(自主制作/ライブ盤)を発表。2003年02月23日にはクラシックの楽曲を収めたピアノソロアルバム(2ndアルバム)「Story of Romantic Melodies」(自主制作/ライブ盤)を発表。2005年09月18日には3rdアルバム「Requiem」(自主制作/スタジオ録音盤)を発表。2007年09月13日には4thアルバム「あたたかな時間」(自主制作/スタジオ録音盤)を発表。

 2014年の秋から「Paradigm Shift(パラダイムシフト)」の活動に再び参加。

 2018年04月27日に株式会社DELLA(デラ)よりCD「眠りのジャズ / 松田真人」を発表。06月25日付でオリコンの業界紙「コンフィデンス」のアルバムチャート82位に入る。2019年03月29日には株式会社DELLA(デラ)より第二弾のCD「夜カフェ〜ジャズ・ピアノ」を発表。

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